「翻訳トーク」 2008年4月号のごあいさつ
またまた「翻訳トーク」発行の間隔が空いてしまいました。私の週単位での活動報告は、最近ではもっぱらブログに掲載しておりますので、そちらまでご訪問いただけましたら、幸甚です。(ブログのサイトアドレスは、 http://blogs.yahoo.co.jp/kenfsakai/ です。皆様、ぜひともお読みください。)
2 月には、デンバー近郊にあるロッキー山脈の奥にまで分け入り、3 月は、10 日間、セミナーでの講演や関西方面への出張をこなしてまいりました。日本での出張は、相変わらずの超ハードスケジュールであったので、アメリカに戻りましてからは、体調が戻らず、疲労からの回復に苦慮しているところです。 日本の3 月はある穏やかな誠に過ごしやすい春爛漫を感じたのですが、オレゴンに戻りますと、まったくの冬の気候で、気温が低くても梅や桜だけは満開となって、違和感を覚えます。もう4 月だというのに、霜が降りてあたりは真っ白、車の窓ガラスも完全に凍り付いて、氷点下の気温が毎朝続いています。
昨日( 3 月31 日)は、ポートランドにビル・クリントン前大統領が、ヒラリーの大統領選支援のために訪問していましたが、訪問中の街の高台にあるOHSU (Oregon Health & Science University )では朝から雪に見舞われ、頭髪が完全に白一色になったクリントン氏には、きっと寒さがこたえたポートランド訪問になってしまったのではなかったかと同情してしまいました。オレゴン州の予備選挙は、今年は5 月22 日に開かれる予定で、通常は、こんなに遅いと民主党も共和党も大統領候補者はすでに確定してしまっているので、形だけの予備選となり、盛り上がりも何もないのですが、今年は様相が様変わりです。オレゴンも予備選としては選挙人の票田数は67 名と小さな州ではあるのですが、今年の選挙戦は大変な活況を呈するのは必至の状況です。
さて、話が不連続的になりますが、先日、私の娘は、 1 週間かけてアメリカ東部のボストン、ニューヨーク、そしてフィラデルフィアの3 都市を旅行してきました。旅行の目的は、今通っているワシントン州タコマ市にあるUniversity of Puget Sound (通称UPS )を卒業した後に進学するアメリカ東部地域にある、美術系の大学院に進学するための大学院視察旅行でした。アメリカの大学院は、四年制の大学を卒業したので、自動的に入れるというものではないようでして、第一希望のボストン大学をはじめ、第二希望のフィラデルフィアにあるPennsylvania Academy of Fine Arts (PAFA )も志望していた、Master of Fine Arts の部門には、残念ながら合格することはできませんでした。
しかしながら、フィラデルフィアの PAFA で、”Post-Baccalaureate” という、日本人には馴染みのないプログラムに本人は受け入れが決まったというのです。そして今年の秋には、娘はフィラデルフィアに赴き、そちらで、学士号取得後のアート専攻生として1 年間を送ることになりました。”Post-Baccalaureate” とは、四年制大学と大学院との間に設けられている、正式には単位取得の認められない、大学院進学のための予備校みたいなものではないかと私は勝手に想像し、解釈しています。アートの世界では、このような進学過程は、むしろ普通のことのようで、親としては、1 年余計に要するので、いろいろと割りの合わない気がしたものですが、”Post-Baccalaureate” のプログラムに受け入れてもらえるだけでも、アートの世界では大変なことのようなのです。
4 月後半に入ると今度は大学での卒業制作発表展示会が控えていますので、今は娘も卒業制作に余念なく、最後の追い込みをかけているに違いありません。4 月23 日(水)の卒業制作展示会の初日は、私も会社を午後から抜け出して、タコマまで妻と車で出かけることになっています。まあ、私が大学生であった今から30 年近く前は、卒論というのがあって、大学の狭い研究室の中でよくわからない実験に日夜明け暮れていた当時の自分のことを思い出します。卒論のための実験も終わってしまえば何のことはなかったのですが、純粋に学問と向き合っていた当時の思い出は、貴重な青春の財産でした。少なくとも自分の娘も自分の好きな道に進んでいることだけは確かですので、親として、当分はまだ見守って本人の夢の実現に向けて応援をしてあげたいと思います。
Ken Sakai
President
kenfsakai@pacificdreams.org
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