アメリカで百戦錬磨の日本人弁護士が教える“負けない交渉術”
大橋弘昌
ダイヤモンド社
2007 年1 月18 日刊・222 ページ
12月に日本に出張で行った際、東京駅丸の内北口近くにある丸善本店で、ある書籍コーナーを見つけました。セミコンジャパン出展のために訪日していた私の妻と一緒に行きましたので、妻が最初に見つけたのが、欧米で大ベストセラーの“The Secrets”(日本語翻訳版の題名も「ザ・シークレット」)をはじめとする「引き寄せの法則(The Law of Attraction)」のコーナーでありました。
私は、The SecretsのDVDを見て、その映像に感化されてアメリカの書店で原文も買って、英語で早速読んでみました。その中に紹介されて出てくるのが、“The Law of Attraction”で、いってみればこの法則こそが“The Secrets”の著者が言わんとしている古今東西の賢者が密かに使っていた秘密であったのだということになります。私は、“The Law of Attraction”が日本語では、「引き寄せの法則」という言葉で翻訳されていることをはじめて本書籍コーナーで知った次第です。
著者名はブレンダとありますが、これはあくまでも彼女のペンネームでありまして、書籍をお書きになれている方は日本人女性です。彼女は、臨床催眠療法士の資格をお取りになられてセラピーの分野でご活躍されてきた方ですが、EFT(Emotional Freedom Techniques)と巡り会い、2004年からEFT-Japan(www.eft-japan.com)の代表をなされておいでです。本書の素晴らしい特徴は、引き寄せの法則とEFTとを実践的に結び付けていることで、ポジティブ思考だけではすんなりとは行き難い私たち普通の人間でも簡単に使えて応用ができるテクニックを詳しく解説してくれている点にあるかと思います。
本書ではないのですが、何かのビジネス書でポジティブ・シンキングによる問題解決は元々ポジティブ・シンキング志向の人が実践するからうまくいくのであって、ネガティブな部分を多く抱えている人がそのネガティブな部分をはじめから無視してポジティブ・シンキングだけを実践してみようとしても通常うまくいかないという記述を読んだことがあります。つまり、自分が持っているネガティブな部分を無視してはいけないのだということです。そのネガティブな部分をタッピングによって最初に押し出してやるテクニックがまさにEFTであるということを本書で知ることができました。
妻によるとEFTはアメリカではかなり浸透している心療セラピーのメソッドで、すでにEFTジャパンという組織が日本に出来ているということを知って、驚いていました。私もこのようなEFTのメソッドを日本人である著者が翻訳ではなく自らの体験を通じて日本語で書いて紹介をされているという意義は非常に大きいのではないかと感じました。英語の “The Secrets” をDVDで見たり原文を読んだりしてみても日本人としてはピンとこない多くの場面に突き当たりましたので、ブレンダさんの本書はとてもわかりやすく丁寧な日本語ですんなりと皮膚感覚として自分の内部に吸収することが出来ました。
「引き寄せの法則」も非常に的を射た記述をなされていますので、今まだ「引き寄せの法則」もEFTも知らなかったという方にはうってつけの入門書としてご推薦したいと思います。しかし、「引き寄せの法則」もEFTもともにシンプル極まりないものであるのですが、奥の深い教えが随所に満ちていることに感激しています。特に日本人は昔からの儒教や禅宗などから来る教えなどもあって、自分に対して厳し過ぎる嫌いがあり、私自身も含めてもっと自分のことを大切にする必要があるのだなとあらたな認識をすることができただけでも貴重な書籍との巡り会わせであったと感じています。
*Pacific Dreams, Inc. では、「すべての望みを引き寄せる法則:夢を叶えるタッピング」(春秋社:$32.00 Each, Plus Shipping & Handling $6.00)を在庫しておりますので、ご希望の方は、お電話 (503-783-1390) または、E-mailで bookstore@pacificdreams.orgまで、ご連絡ください。
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